irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

2013

早朝、通りを往く人世紀末の三月みんなグレーのコートを着ている似たような服装似たような髪型似たような足どり二階の窓から見ていた(この交差点はいつだって多くの人が行き交うが、賑わってはいない)爪先凍らすコンクリートはっきりNOとは言わない人びとフ…

過呼吸ひとつ起こらない

抱き合わせなのか背負ってきた嘘も誠も口をつぐんで、誠実さを装う黙っていれば、済むものを君というひとはほんとうに余計なことを言う。 抱き合わせにしたのは私の性分による不可解な行動に反発するのは瞬発力が要るからたいへん疲れるのである彼女の、一所…