irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

詩になる身体

どっちつかずの言葉が
詩になるならいっそ何も知らないままで良い
無知の断罪を晒して
生きた証にしてみたり

主義主張のない両親の
庇護の下で暮らしたい
いつからか
まぶたにできたシミをなぞって
時間の逆流を思っている

両手の指より意識が多い
三次元で生きていくには
どうやら身体を持て余す

鏡の中に母親の顔は写らない
遊びじゃないのに
テーブルに展開した積み木の結論
何度もばらして
ばらしたままのほうが良い