2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧
溜息が石になって あなたの頭上に落ちる私はおどけてるふりで誤魔化して風はわたしにますます冷たく わたしの体の管に セメントを流しこめたら わたしはもうわたしの意志で黙らなくていい離ればなれの両腕に刺青を入れよう あなたの庭に咲く薔薇のその赤色を…
違えねえなあ、のしわがれ声は私をすとんと落ち着かせる まだ見えなかった先の話も近づけばらくになると言って私の頭を撫でた真っ赤なつぼみ大人になりたかった時代でも だまされているのは知っていた縁側の二人とつぼみ違えねえ、が聞こえると私は必ず口を…
花の中で糸をひく君の中で手をのばす香りの中に嘘をしる これならどう、と試されるほど ただ飲み水をください。とかわしてみせて呆れてくれていいのだ その硝子越しに失笑を浮かべてほしい見違えて すれ違う街中 地雷ばかりだな まだ抜け出せない栄町こたえ…