両性具有の股の間で飛行船になる夢を見た冬には雪が降り夏には嵐が来るように概念と固有の印象が一致するそんな名前を未来につけた 毎日、嘘のように塗り替えてあっという間だきっと子どもが大きくなれば今よりもっと優しく珈琲を淹れるだろうしっとりと重い…
寒々しい病室を抜けて小さな棺を抱えた春君はてんで変わってしまって過呼吸になるほどの涙がまだ止まらない打楽器が地響きのように鳴り金管が出鱈目に木管が発作のように笛を吹く名前の知らない楽器らが好き勝手にやっている間君は一睡も出来ない 持病の具合…
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