irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

詩になる身体

どっちつかずの言葉が詩になるならいっそ何も知らないままで良い無知の断罪を晒して生きた証にしてみたり 主義主張のない両親の庇護の下で暮らしたいいつからかまぶたにできたシミをなぞって時間の逆流を思っている 両手の指より意識が多い三次元で生きてい…

劇場

舞台袖に催涙弾を投げ壁の穴に耳打ちをし笑い声が音響になる高架下からヒキガエルが飛び出しみんなが引いている どちら側からでも迫れる強力な観念持ち合わせた おどろおどろしい漬物を箱ごと炒めてすべて使ってしまった土曜日の郷土料理の鍋敷きになる踏み…

スポッティング

喜びは補正しなくちゃ色を塗って汚れたら水で浮かせてうまくやれたら立体になる 思い出づくりが得意だ趣味が合わないのはそのせいだ歌を歌えばどの音も半音上げるから愛されない音痴だ 日めくりカレンダーめくるのが勿体ない五百回くらい同じところを回って…

劇場2

横取りはしない主義でも横入りは無意識のうちによくしてる踊らないとおとぎ話にも出してもらえないから苦し紛れにやっている選んでいるから選ばれる一途な心は浮遊する仕事着は血で汚れているからカモフラージュの衣装と同じロッカーに入れられないのです