思えば、あらゆる柵の前 動くものを捉える流線型のひとみ視線のさきで、ほしいものなど 無かった苦しみは果てなく灰色の海に沈んでゆくように思う そのふかい闇で卵に還る自分を描く夕暮れの溜まり日は一人きりの足元をすくう コンクリートの庭で いつか空き…
あすの知らないわたしは細いからだをたゆませて海辺にただよう一枚の葉下らないことを忘れた、取り憑かれた唄で食いつないだ命あと先も ゆく先も知らず枝になるまでこの身をけずって
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