irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

さみしいさみしい

わたしは売り払われた子どもじゃないんだよ虚ろな目をしてるのは周りのやつらのほうだってのに可哀そうにってか可哀そうにってか午後3時50分だいぶ待ったけど君は来ない夜の間抱き留めあったからだを昼には要らないと言う愛されなくて結構の わたしは君の手…

追憶

彼方は過ぎ きみは誰かの胸に抱かれている愛に満ち華やいだきみはいっそう人を惹き付けて私の胸をまた少し焦がす思い出は重く 捨てられない荷物 本棚のいちばん上の 装丁の厚い本のように日々少しずつ焼けていく頁まだ読めない ふたり別々の船に乗ったんだ海…

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イメージで雨女って言われるならわたしの四半世紀はどこへ子守りなどしたくもないけど真似事をさせてわたしの母性よおいで~ですね、~ですかねがこの場合 気まずさを埋める小石のようで月を追う どんどん悪くなるようにも また転んでも諦められずにでも夜に…

かなしい母子たち

いのちを ひねりつぶした助けは 求めていたんだ ずっと前から耐えることができなかった 様々の圧力から言葉は私を奪い私もまた言葉を信じなくなった子ども一つ守れぬなら私は人の道を外すのだ お前たちは言う なんてひどいことだと胎児よ 君はどう思う?この…