2014-06-30 追憶 詩 2014 彼方は過ぎ きみは誰かの胸に抱かれている愛に満ち華やいだきみはいっそう人を惹き付けて私の胸をまた少し焦がす思い出は重く 捨てられない荷物 本棚のいちばん上の 装丁の厚い本のように日々少しずつ焼けていく頁まだ読めない ふたり別々の船に乗ったんだ海を越えてゆくつもりもない遠い地平で鳴る呼び鈴を今は誰かが駆けつけてゆく おんなじ船ではなかったから触れもしないで満たされてる愛と言ったら早熟だろうか その過程だと、言っていいかな