2007-09-03 ■ 詩 2007 灰色した街角に憂いがこぼれたらきみは呼応しなくなる 銀をなくしたきみの雨に打たれて踊る様をせせら笑って眺めていた 飛び散るのはおそらく銀が溶解したものでけれどきみが踊るときいつも光がないのでそれの反射して光る様子は一度だって見たことがないぼくが小さな頭で想像しても浮かび上がる煌めきは鈍い漆黒 口角をいびつに曲げたぼくの頬にくずれた銀を投げ付けてオニキスの瞳で憂いがおわるまできみはいつまでも燃えている