2011-04-09 悲劇と言うかい 詩 2011 親不孝者、と さも恐怖そうに言った この親不孝者、と ヒステリックな金切り声を浴びながら わたしはせっせと頭の中を埋めていく"言葉どろぼう!"と罵られている妄想にすり替えて まさか火曜日の惨状を錯覚として思い込む なんでどうしてと嗚咽とともに疑問を撒き散らす白い塊わたしは堪えかね、肩をさすってやり ごめんねと言う けれど今日も表層の言葉だ心の奥 傍観する自分の高笑いが止まないきみはこれを 悲劇と言うけれど