2011-08-22 クレーター 詩 2011 とらわれないまま星の陰に包まれて追いかけっこで満腹になる水かけあそびに夢中になった幼い記憶も地殻に沈んできみの頬をつねった痛がるから夢じゃないんだって思ったのに、もう負けきみが笑うからぼくはまともに見れないでこの水を呑む間違い探しは簡単涸れたみずうみは黄土色の砂地胸の底に積もったへどろを埋め立てて箱庭の記憶はなかったことにしようきみを送り出すために唇を噛みながら飲みこんだ小さな毒の実