2014-08-07 異邦人 詩 2014 ある日の晩やってきた その人は隣町の被害者 深夜二時 赤黒い肌で人をぐいぐい引き付ける傷だらけの戦士 右腕に噛み付かれた痕がある麻酔もなしでは手術もできまいに彼は喚くこともなく やはらかに目を閉じた…十四時間の手術が終わる音もえる音 彼の呼吸のはじまりの音 目をさます彼は還ってきた生命体みずみずしい命 神が授けた祝福を! 神が授けた祝福を!そうしてまた転がり落ちるのも一興さ彼は笑う げらげら笑う