2014-09-21 盆の腐敗相 詩 2014 死を迎えたそれの腐っていく姿を軒先で一人眺めていれば夏の照りつける日差しで噎せ返る酸の匂いも這い出てきた蛆の活気も痛々しく僕に刺さる 死には 追いつけない しかし 追いつけないところには 死はない滲んだ汗を拭い顔をあげると遠くの方で手を振る女の姿がみえる。裸で丘の上で。そこは暑いからこっらに来たら。声に出そうとしてあっ僕は言えなくなるあれは僕を産む前の母なのだ。