irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

そのあとに
ひと編みの緊張がほどける
じゃまをしないことを はじめに教えられた
どこに転がっても おんなじの手紙で
はじめから決まっている筆跡を なぞるような人だった

多分まだ空想の未来で
彼女は息をしている
私にはさわれない世界の話だけれど

文脈の一直線上に私はいるけれど
彼女とちがう光
湖のような目で
彼女とおんなじものを見てても