irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

うそつきつね

聞こえるものか
と思って吐く
うそ、うそ、うそ
鼠と銅の泥沼に
沈むわたしの叫び声

やっぱりわたしうそつきだった
なんにも守れない
わたしがわたしとした約束も

だけど大丈夫
はじめから期待はしていない
「できることとできないことは
生まれたときから決められてる」
わたしの一人に感謝して
いつから、自分に
期待をしなくなったのだろ

おろかさをごまかしたく
両手ですくって泥を飲む
ひんやりと冷たいから
ちょっと安心
ここはわたしの場所
ほかに誰も浸からないで