irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

壁を隔ててもう一度
呼応する自分に問いかける
夜道はあかるくて
不安になりはしないかい
照らされて浮かぶものだけが
真実だなんてそんな

孤独の集まりは
やっぱり孤独で
世の中の異常を語らい
冷笑を浴びせあっている

群衆はみなこうなのだろう
社会とはそういうものなのだろう
ただ置いていかれないようにと
つめたい背中に触れながら
微かに絶望を感じ取る

壁はあといくつあるか
明日の日の入りはいつごろか
わたしが気になるのは
そのくらいなものである