2010-10-14 無実の羊 詩 2010 自らの肉片を晒しても まだ裸でないと言う腐っていく肉体に困惑し君は光へ手を伸ばした さ迷っている いくつの魂を導いた気でいても(君を救えない)溢るる欲望を尻目に君は街を這い、 荒野を駆け抜け、 海を前に立ち止まる あの衛星を目指しても この国すら出られない事実に絶望しているのか(あまりにつめたい光)骨となり なお歩む後ろ姿はもう遠く君は嘲笑を浴びながら ただ死に場所を求めて