2011-08-22 無口な貝柱 詩 2011 目の前のひとができるだけひどいめにあえばいいのにとおもうときこころがすみやかに暗幕をひいて深海の闇が広がっていくのをかんじる無明無音の舞台外側から聞こえる嘲笑や罵倒が感情の暴発をくすぐっているそれら感情の首ねっこを押さえ呑みこみ堪える作業によってわたしはわたしのかたちをたもつまるで聞く耳のない耳しゃんと伸びた背前だけみつめられる瞳りっぱなにんげんさまだし汁になるまでにできるだけひどいめにあってしまえばいい