2011-08-22 アラビアータ 詩 2011 秘密を抱えた少女はよそ者を忌む目つきで押し黙っているにこにこと笑っていても砂漠の花はけして揺れない 途切れなくこの道をつくる石は誕生と同時に交わされた永遠につづく契約を物語っている もうすぐ大喧嘩になるわよ、と肩を竦めて舌を出してみせた扉の向こうの賭け事はどうやら泥沼の様相だ 少女は砂漠の花だった水を汲みにいくと言って裸足のまま焼け石を踏み駆けていくのをただ だまって 見ていた