2011-10-10 恋人たちは醜い 詩 2011 深夜3時の格闘劇のたいていは男女の揉め事ひととしてのセツドを恋人たちは 忘れてたがいにののしりあっている勢いづいた口調はもはや酒やけの喉だといってゆるされる範疇ではないだろうわかっているわかっていないわかったわかって叫び声ひびくオレンジの氷片地上12階にまで届く強いかおりがただよい壁ぎわの小さな兵士が眉間にしわ寄せ咳をする醜いみににくない恋人たちは 醜い、未来を示唆してわたしはいまや街中の喧騒にいっさいの希望も感じていない