irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

希望

慢性的な水分不足で 喉がからからだったよ
わたくしの人生への信仰を
わたくしのための袋小路を
手放すことはむずかしかった

幻想はいつも 意図しないときに崩れて
この命が最下層に変わる
思わぬ速度でのどが狭まって
過去という過去の恥に苦しめられる

「自分の描く自分の理想が
この世で最も高級で
わたしは常に花道をゆける」
それは15歳までに超える壁
生ぬるい牛乳をイッキして流し込む

袋小路は崩れ去り
今は囚われるものもない部屋で
希望がまだ
息をしようと姿を現す