irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

スーパー個体主義

何故別れ際に羊羹を選んだかというと
もう二度と君に会うことのないように

何故嫌味のひとつも言わなかったかというと
特にかけたい言葉もなかった

ひとに迷惑をかけない
ひとの気持ちを考える
君の言う「ひと」って全部、「自分」の事だろう?
そういうのをDNA主義と呼ぼう
カゾクは裏切らないと思っているから

ある朝突然虫になっても
私は生きていける
身近じゃない人の役に立てるならそれでいい
人間であるより大事なことを知っているから