irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

風が吹くとゆれる

運河の境目の公園で
蚊にくわれた
川沿いを歩きながら強い風が吹き
コンタクトがずれて 涙

えんこはしの西の家は
土屋くん家に似ていた
あすこにはたくさんのグッピーが居たが
この川には死んだ魚が浮いている

立入禁止だとか
安全第一だとか
立て札ばかりで 人はなく
約束の期限が迫っているが
再開発の完成は なんとなく疑わしい

街を眺めながら
休憩 チョットお風呂へ入る
郷愁を誘う理由が山ほどあるはずだが
あまり感じることができない

ゆ・・・
ゆ・・・

風が吹くと銭湯の「ゆ」はのれんの中で踊っているけど
この川は滞っていて
他力まかせで 少し揺れるだけ