2016-07-26 空に月は 詩 2016 空に月はメダルのように街角に建物はオルガンのようにそんなふうに見えたことはなかったメダルは水族館で買ってもらった日付入りの記念メダル建物は一群で浮かびあがるんじゃなくいつものそのただ中から見上げてきた 空に月は湿った弾丸ラアラア唄いゆく土埃の背中大口を開けて 胃に風を通せばやがてかわいて口から大砲を放つ日がくるんじゃないか 空に月は盃の水空に月は花冠の白照らされる人のこころが大声を上げて成功を探している - 中原中也 「都会の夏の夜」を受けて