2016-07-20 夏 詩 2016 炭酸が微炭酸になる頃には夏は終わってしまうんだろうか昔よりもこの季節を愛せるようになったのに 一度に二つ以上の荷物をもたないこと沈黙もときにはじゅうぶんな言葉になること自分を慕ってくれる人を人は憎まないということ自分とほんのわずかの身内が幸せなら良いというひとが思いのほかたくさんいること 季節が過ぎるごとにわたしの心は折り目を増やしていくんだろうか炭酸が微炭酸になる頃には夏は終わってしまうんだろうか