irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

実家の詩

置いてきた漫画を読みたくならない、二十年の
蓄積は、幸福だったと思わなくては、やるせないのに
いつでも孤独なふりで帰れないと呟いた
母も寝床で、スマートフォンを触っているの?
誰を呼び戻したくても、今起こった小さな揺れを
怖かったねって言い合いたい、夢中で、
ドラマチックに変換しても、吐き気がするほど一人じゃないか