irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

表現の不自由

夜になるほど、唇は左を向くから
愛国心に背を向けたわたしの
指先など、きみは忘れてしまうだろう
どっちらけの仲でも
両端に光の灯った国会議事堂で
新しい言語が、習慣になるまで

もちろんそんなことで
美人は夜逃げしない
落としたまぶたと、まつげの先まで整って
だから信じた

車椅子で盲導犬と、官能的な絵の展覧会を
楽しんでは、だめ?
友達にはそこまでだって嘘をついた
激高していたのもフェイク
だって
フェミニストと処女、
だったから