irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

墓場ゆき

それじゃだめだったんだ
きみのこと
それでもいいやって
思えなかったんだ

どうして
つなぎとめる言葉を
毎日少しずつ
落っことしていく

いま、両手でひらっても
指の隙間すら
零れていくね

きみは笑っていた
くだらない冗談を言った
わたしも笑っていた

いつか墓場へ連れてゆける
今はまだ
眠れない記憶