2011-04-05 亡羊 詩 2011 "奇跡なんて、もう泣かないの、 泣かないの"童謡だったか あれは一昨日の夢のなかで流れていたのか昨日、無線から流れていたのか忘れてしまったな よく知っている声けれど母親よりも愛溢るる…壁に背を押し付けて俯いて土管とたたずむ夕暮れ誰を待ってた そうして染み付き、とれなくなった自分にのこる幼さの色は いつまでも塗り立ての黄色いペンキの色をしている