irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

カエルの子

毎日、飽きもせず
石投げ競争に
躍起になる

橋の上 二人きり
得意げに跳びはねたら
蹴飛ばして、突き落とす
泥まみれ きみの顔ざまあ

 穏やかな気持ちを
 指折り否定して
 ゼロになったら、僕の勝ち。

しってるさ
明日も、夕方、繰り返す。

 進歩ないって
 きみにだけは
 言われたくないねえ

詰って詰って、踏み潰した
カエルは、それでも
げこげこと。