2014-03-31 時間 詩 2014 いつも明け方過ぎに抱き合う つめたい唇の温度にふるえて やわらかな肌と鼓動に委ねる電子音聞こえてもやめないで母親の目は扉の向こう側ふたりしか居ない一日いちにちを奪い合うように、 時間を食い潰すように、 居る不安が滴り落ちても ここにあるものがすべて言葉は補ってはくれない時間だけがふたりを積みあげる底のない冷えた空気と線の細いまばゆい光 一瞬一瞬を重ねて永遠のような 錯覚を起こして