irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

子どもと大人のライヴに行こうと
淋しいってことを率直な言葉で
家族にしてきたみたいに

曖昧な境界線を引いてきたじゃないか
君だって
気のせいでなければ
男女であるということさえ
曖昧であったような気がする

帰り道 靴擦れをして
呆れながら運ばれた背中から思っていたのは
本能的な感覚で只 しがみついた
掛け合いが水鉄砲みたいに続くのが楽しかった

しがみついたのは 当てつけだったかもしれない
とても、
言いようのない満足で 私はいっぱいだったからね