私じゃない苦しみを見に行く
糸を漬けた水が腐っていく
それは銃で
それは祈りで
それは日々の暮らし
一人よがりには バチが当たるから
綺麗でないイメージも 寄り添ってはくれないから 懺悔で
私じゃない人の苦しみを見に行く
遠くまで 思えるだけ 遠くまで
あったはずの食事とか紙とペンとか
あったはずの感情とか口と手とか
私じゃない別のものに変換しないと
いつまでも胃に穴を開ける
ふちまでひたひたのコップを
粉々にして 捨てないと
他人よ 他人よ 他人よ 他人
私じゃない苦しみの全て
溢れるコップと その痛み