分かりあうための言葉でどんどん間違える
自分の刺し傷を見せるつもりはないけれど
不格好な逆立ちをするからそれは見て欲しい
わたしは、
と喋り始めたら少しは声になる
伝えたい言葉をどんどん間違えても
わたしは、
と喋り始めたら多少はやり直せる
教科書的な問いに苦しめられるのは
責任を取らなくてはならないと思うからで
虚構を自ら作ってしまう
わたしの武器はゆっくり飲み込むことで
後悔するのはたいがい思考の無い発言
立ち止まりたいことも
伝えなければ伝わらないのに
言葉に飲み込まれる前に
逆立ちして
わたしは、
と言う蛇口をひねるのよ