irohato

a_yによる詩や短歌 https://utubuse.wixsite.com/ayweb

みえない誰か

けさ、明け方、
ベッドに火薬を仕掛けたね?
爆発音の中を
激しい雨を走っていく
肩で息をする夢はそのせいね

けさ、明け方、
ベッドの中で笑っていたね?
暖かな浮遊で
世にも穏やかな心地で目が醒めたのはそのせいね
もちろん浮遊の間
左手はベッドに置いて、そこから徐々に
身体に血液が戻っていくのを感じてた

けさ、明け方、
ひどく冷えたね?
教会の鐘鳴らなかった
代わりに、誰かが、
わたしを強く抱き寄せたのを感じた