たった今、胸元あたりで首をもたげた疑問を
呼吸をするように簡単に漏らさないで
まだ胸骨の裏側で
低く苦しく唸っていて欲しい
なんでもケンサクしてしまう日々
タップは実はタイプより遅く
当然シナプスは光より早い
茹でたジャガイモは冷凍できるか
ソリューションという言葉の意味
まだ考えてたのに
誤字を直す間に手放した
0.1秒で解決していく疑問に
流れ作業で完了の焼印を入れる
それは温度が高すぎて
焦げた匂いで咽せ返る
答えらしい答えの
代わりにどぶに捨てているのは
こんな陳腐な詩を書く時間