抽象的な世界平和のプランを
君はすてきだと笑った
彼のボーナスは36万で
私は38万で 見せあって笑っている
こんな金額では世界を変えれないが
心が穏やかな時間のほうが大切だと思う
抽象的な言葉をたまにこぼして
だから話は平行線
クリスマスの代わりの約束を
それ自体贈り物のように思って 想像しては
想像だけで 顔を覆ってしまう
仕事上必要とされる壁は
よくイメージして
嫌味っぽい口調も お決まりのきつい台詞も
その時の胃が縮む思いも 小一時間呑み込んで
耐えてきたんだろう
なのに今 クリスマスには
東京に雪が降れば良いと思うよ
それ自体はロマンチックで良いけれど
だってこの先も土曜、日曜、その次の土曜も
約束を取り付けたいので
イメージは現実味を持たない
母親はビョーキで寝ているね 三年目の鬱で
それでも父は料理を作り ベランダ菜園を楽しむ
中の上の家庭に育った
この上ない幸せのこの上を 私は作っていけるのかしら
不安を絵でころしていく
言葉で埋めていく
人生イージーモードで 私 大丈夫
得なかったものを沢山持っている
きみがクリスマスの東京で 寒い思いをしませんように
抽象的な言葉で
きみと 話は平行線